海を見る人


海を見る人 (ハヤカワ文庫 JA)

海を見る人 (ハヤカワ文庫 JA)


 サマー/タイム/トラベラーの影響でSFにはまり掛けた気がします。
 と言うわけで、小林泰三さんの「海を見る人」を購入。暇な時間とバスの中で読んでしまう*1


 何というか、量子論だとかそう言うのがちんぷんかんぷんで


「うわ、俺、頭悪いなぁ」


 と本に土下座したくなった作品。いや、面白いんだけど、ネタが分からない部分は辛いなぁ、と思うのだ。ネタが分からなくてもそこそこ楽しめるけども。


 「独裁者の掟」「キャッシュ」「海を見る人」「門」はそれでもお気に入り。
 ところで、「キャッシュ」は上遠野先生の『虚空牙シリーズ』を思い出してしまった自分は正常なんでしょうか*2


 「門」は物語の終盤ぐらいでオチが分かるんだけど、そのオチを明かさないで曖昧に、でも「そうなんだろうな」と言う消化のさせ方が見事だな、と思った。……いつかシナリオに反映させよう。

*1:東京に到着直後、待ち合わせまで3時間ほど合ったので1時間スタバでコーヒーを飲みながら二話くらい読む

*2:いや、内容は全く違うのですがシチュエーションが