礼儀正しく
JGC日記が終わるまで……と思ったけど、今日、ちょっと「いいなぁ」と思ったことがあったので書こうと思う。
私の職場の元上司であり、幾度かブログで書いた『職長』だが、現在、職場が変わってしまったものの、気さくな性格というのと仕事の一部が被っていると言うこともあって、一緒に仕事する機会が多い。
仕事柄、向こうは保守。こちらは部材と言うことで
「ごめん、狭霧ん*1。××、○○日まで用意してくれない〜?」
だとか
「××が多すぎだから別の場所で少し使ってくれない〜?」
とか、フォローに回る事が多いわけで*2。
で。
その職長だけど、いつも必ず礼を言う。
いや。何かして貰ったのだから礼を言う、その行為は当然かも知れないのだけど。
でも、職長は僕よりも仕事的な立場も上ならばやっている仕事もそれなりのもの。
それを「仕事上当然」と受け止めず、「ありがとう」と言ってくれるのだ。
凄いな、と思った。
で、礼を言われると当然
「じゃあ、次も頑張りますよ」
と言う気持ちになる。
これは、セッションに通じる事だと思う。
自分がGMでセッションが終わって
「今日は楽しかった。またお願い」
とか言われると嬉しくて仕方ない。
まぁ、その上で
「でも、××が不満点だなぁ」
と言われるのは仕方ない。それは自分にとって勉強だ。
だけど、セッションをしてくれてありがとう。キミのGMはとても楽しかった。
その言葉だけで救われている気がする。
逆に、批判しかなかったり、そう言う「面白かった」の一言もなかったり*3すると、ちょっと萎える。次回からは一緒に遊びたいとは余り思わない。
自分も人の子。誉められれば嬉しいし貶されればやっぱり辛い。
今後は感謝の念を忘れずに生きてみよう。セッションに参加してみようと思う。
「ありがとう」
まずはその言葉を。
その言葉を忘れたら、人間、お終いだと思うのだ。
別府温泉郷湯煙富豪殺人事件
ソラで出来るシナリオと言うと別府温泉殺人事件とダブルクロス2nd『Rain on Friday』ぐらいしか思いつかなんだ。でも、ダブルクロスはハンドアウトが無いと格好着かないのでこちらをすることに。
シナリオストックはちゃんとしておきましょうと言う話。
ところでですね。
このシナリオ、実はあるキーワードが判らないと面白くないと言うことが判明しました。
A「兎ってどう思う?」
B「可愛い/寂しいと死んじゃう」
とか答える人の中では笑えない話なんです!
そう、兎は怖い。兎には首を刈られる。
そんなイメージが無いと面白くなかったのです。
……ウィザードリィは偉大だわ。
まぁ、深夜でほどよく頭もとろけていたのでそんなことは気にせず、別府温泉殺人事件です。
PCは以下の通り。
・間宮 美雪(まみや・みゆき) 女子大生 クレイモア 19♀
至って普通の女子大生。うんうん。良くある良くある。
で、内面はと言うと……。
えーっと。
これ、デモパラであってNWやS=Fじゃないんだからさぁ。
脳みそスライムプレイはどーかと思うの、GMとして。
迂闊は発言が多かったです。
・さえきルドルフ(−・−) デブ猫 ショーテル 3♂
デブ猫だが、変身するとスマートな青年に! ……でも、初っぱなで怪しい人物扱いされたためラストバトルでしか変身しなかった為、デブ猫としての活躍が光る光る。
とりあえず、猫という身軽さを利用し……何故かいつも犯行現場にいるのはどーかと。
あれだ。サスペンス劇場なら真ん中ぐらいで「この猫のせいで!」と(しかも、逆恨みで)殺される立場だな。うん。
・夜須 紗雪(よす・さゆき) 芸能人 ブリガンダイン 20♀
芸能生活が長いため、留年を繰り返し、現在高校2年生の二十歳。……えー。
芸能界では天然キャラで売り出しているものの、実は不良。
だが、もっと身勝手な周りのPCのおかげで一番苦労する立ち位置となる。
がんばれ。
・彩木 あかり(さえき・−) 探偵 モリオン 25♀
サスペンス劇場と言うことで探偵役を買って出た人。しかしながら、探偵と言うよりも酒宴している姿の方が多かった。……あれ?
モリオンのくせに一番のダメージ・ディーラーだったのはいかがかと。
回復している姿、見た記憶がないっΣ( ̄□ ̄;;)。
さて。
どうも私が所用を済ませている最中にPL達が悪巧みをしていたらしく。
私:「ただいまー。キャラ出来ました?」
ALL:「出来ましたよー」
私:「ふむふむ。……えーっと」
ALL:「(皆、キラキラした顔で私の方を見ている)」
私:「……あのー。どーして、ルドルフ以外、みんな女性なんですか?」
ALL:「GMがいない間に話し合ったんだけど、全員、PLと性別逆にしようと」
私:「……な、何の意味があるんだ……(汗)」
皆は私に何を求めていたのだろうか。
さて。話の方はと。
架空温泉都市“別府”*1で成金なホテルを営む権田原金造に呼ばれ、撮影を執り行うことになった夜須はついでとばかりに友人一行を誘うことに。
で、撮影も順調にすすみ……とのタイミングで権田原の誘いでパーティを開くことになったわけですが……。
衝動のままに飲み食いを繰り広げるPC達。
……いや、確かにこのゲーム、デモンパラサイト、ですが。
んで。例によってエロい会話を振られまくる夜須を尻目にどんちゃん騒ぎが続くPC達。私も面白くなってきたので予定になかった奥方の雪子を出し、「この泥棒猫!」とヒステリックに騒ぎ、ルドルフをガクガクさせる。
で
「夜になったら部屋に来なさい」
と権田原の誘いを断り切れず、部屋に向かった夜須を待ちかまえていたものは、頸動脈を切られ死体となった権田原。
その後、彼の妻である雪子に犯人扱いされる夜須。
だが、続いて第二の殺人が!
そう、雪子が殺されたのだ!!
……まぁ、あとはお決まりの通りの展開が繰り広げられたわけですが、何故か構図として、
夜須が疑われる→ルドルフとあかりが弁解しようとする→美雪が迂闊な発言をしてさらに夜須を追いつめる→繰り返し
とばかり、
「やべっ。ヒロインの座を奪おうとしているっ!」
むしろ美雪が夜須を殺そうとしているんじゃないかと疑うコトしきり!
と言うのが印象的でした。
最後は時間も無くなったため、真犯人であったメイドのペットの兎とかと熱い会話を繰り広げ*2、終幕となったのでした。まる。
気が付くと7時になったので、別れを告げ、一度部屋に戻ってシャワーを浴び、30分の仮眠をとることとなったのでした。
途中、エレベーターでルドルフ役の人とばったりあったので
「いや、でもあり得ないですよ。去年に引き続いて」
と笑い話したのは良い思い出です。うん。
today if……
今日、もしも、私がいなくなったら……。
今日、もしも、僕が死んじゃったら……。
今回、JGCに用意していたのは鬱なくらい鬱になれるシナリオでした。
シナリオとしては三代目。回数にして6回か7回は回したシナリオ。
だから一安心。
そのつもりでした。
ですが……。
まさか、自分が「今日、もしも……」という事態を味わうとはっ。
事の起こりはぽつぽつとPCさんが集まってきたそんな頃。
PCの一人一人にハンドアウトを渡していたんですね。
「あれ? 私、このハンドアウト、見覚えがある」
Σ( ̄□ ̄;;)
そう、一年前、JGCでPC2をされた女性が今再び、同じ卓に。
……ありえねぇっ。
会場、400人近くが泊まって、前回800人ぐらいいて、んで、何で僕の卓にっ!!
「いや、やっぱり好きそうなネタは被るんですよ」
ふむふむ。確かにそう言われればそうですな。
教訓:こういうイベントで同じシナリオを回すのは止めましょう。
迂闊っ
カオスフレアも終わり、満足して次の卓を探していた私に運命は悲惨な道を用意していた!!
さーて。次は深淵がいいなぁ。
とばかりに整理券配布の確認をしていたら。
「深淵セッション、整理券は18時からです」
の文字が目に飛び込む。
馬鹿なっ!
慌ててパンフを読み直すと、あ、ちゃんとパンフにも書いてあった。
うげ。
忙しくて目を通していなかったものなぁ*1。
去年よりトークショウに行くと言う概念を喪失してしまったので*2、もうこの時間になったら方法は一つしかない。
自分がGMをすればいいのです。
と言うわけで部屋に戻っていそいそとDXのキャラシートとシナリオを用意したわけですが……。
そう、JGCの恐ろしさ、と言うのはここにもまた、潜んでいたのです。
いまはまだ、それには気付かず……。
today if…
今度こそ、間違いなく!
と言うわけで、昼になってようやく持ってきたDX用シナリオ『today if…』のGMをしました。
実は締め切りの5分前までPLが集まらず*1、畳もうかなぁ、と思案しているところに一人二人と!
ありがたやありがたや。
で、おおざっぱな感想ですが。
もう、お腹いっぱい!
そろそろ新しいシナリオを考えなきゃなぁ……とリアルで思うわけです。
あと、作ったのが一年前だった為かシナリオを読み間違えると、普段ならあり得ないミスを発生させるわけで*2。
あと、セッション中にzweiさんが横を通過したため「あ、これからセッションをします」と言うと周りに「良い感じに鬱になって下さい」と言われてしまう。
喜んで良かったのか悪かったのか。
いや、鬱シナリオだからいいのだっ!*3
PCはこんな感じでした。
問題は、京一君が濃すぎて他の人の動向をほとんど忘れてしまったってことかな!
PC1が一番薄いっていいのかよ、えっ!
・叶 行人(かのう・いくと) 17♂ UGチルドレン/高校生
キュマイラ/ハヌマーン
本編では恋人を失いその妹と付き合っているとハンドアウトに示唆される可愛そうな人。ちなみにPLさんは一番人気がなかったPC1枠に飛び込む男気あふれる人でした。
しかしながら、姉を引きずる余り初っぱなから「妹と付き合っているのはその心の穴を埋めるためです」と発言するのはいかがな物かと(笑)。
で、気が付くと親友(♂)のことばかり発言するため、そっちの方面かとビビるビビる。親友と恋人の名前を間違っていただけと判明したときはほっと一息吐いたのは内緒の話。
なにはともあれ良くも悪くも普通の人で、GMが投げ飛ばした問題に一つ一つ悩む少年でした。遊び甲斐があるなぁ。
・芦夜 日向(あしや・ひなた) 16♀ UGチルドレン/高校生
エンジェルハイロゥ/ブラックドック
……えっと。
(一年前と)名前が被ったΣ( ̄□ ̄;;)。
まぁ、姉の名前が日和(ひより)なので被ってしかるべき名前ではあるのですが。……まぁ、仕方ないねぇ。
キャラクターとしてはお姉ちゃんにコンプレックスを持つ普通の少女。PC1もそうでしたが余りチルドレンっぽくなく。でも感情を押し殺して任務に就く辺り、チルドレンと普通少女の狭間を行ったり来たりしている感が。
初っぱなからPC1籠絡を諦めている辺り、現実的でした。うんうん。
・能渡 紫(のと・ゆかり) 27♀ UGN支部長/エグゼクティブ
ブラックドック/ノイマン
俺、このシナリオを実は何度も回しているけど、PC1、PC2、日和、アキ(日和とアキはNPCの名前)の先生役が女性だったのは初めてだった! わけで。
毅然としていい先生役をされておりました。
・立花 京一(たちばな・きょういち) 26♂ FHエージェント/FHエージェント
ソラリスピュア
今回はFHからの介入者という立ち位置で動いて頂きましたが。
……な、なんだ、この人はっ。
と驚愕するぐらいに裏から手を回し人々を惑わし、でもそれがほとんど道化として動いているんですから計算ずくなら恐ろしい子Σ( ̄□ ̄;;)。
こそっと《堕ちる絶望》を取得してあり、GMを戦慄させたりもしていた*4
さて、セッション内容は一年前、叶君の恋人である日和と叶君の親友であるアキがシナリオから帰還せず、あれやこれ、と言う物。
シナリオ内容はこちらとほぼ一緒なので、割愛。……去年も同じ手をつかったなぁ。
ただし、PC2と日和の父親をFHエージェントで場をかき乱す存在に変更。
で、京一くんのプレイが光るわけさ。
NPCのアッシュ・レドリックと心理戦を繰り広げ、FHの有利と言うよりは周りを混乱させる方向で動いているにもかかわらず、ちゃっかりと利益を得ており……「こいつ、やるな」とほぅっと感嘆してしまったわけで。
MVPを上げるなら京一君を上げますね。
さて。
結局日和エンドで落ち着き、そろそろ飽きてきたのでtoday if……は終了させることにするのです。
一年間、ありがとう。