……悔しい


 目が覚めたとき、ぴちゃんぴちゃんと言う音が脳髄に響いたですよ。



 ……雨じゃん!!Σ( ̄□ ̄;;)
 ってことは、仕事が終わっても走れねぇっっ!!
 神様、あんまりだ! 俺が何をしたって言うんだっ!!


 と、悶々とした気持ちのまま、仕事に取りかかる私。


 だが、神は私を見捨てていなかったのです。







 そう――。



「汝の為したいことを為すが良い」







 ……え゛っ゛?




 まぁ、ともかく、仕事が終わる間際、雨はすっかり上がっていたわけで。
 そりゃもう、そりゃもう、いつもの如く走り出しましたよ。うん。



 で、結果ですが……。


 いえね、あと、15分ほど走るつもりだったですよ。
 ああ、その時に帰っていれば……と後悔するのは後の祭り。
 ええ、まさに、そう。


 これが代償だ。


 と言わんばかりの雨







雨っ。



 ……返せよぉ、俺の大切な時間だったんだっ。



 何とも豪快な濡れ鼠が出来上がりましたとさ。……えぐえぐ。