ねらわれている学園
- 作者: 矢野俊策,F.E.A.R.
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2003/02
- メディア: 単行本
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さて。
人数の関係上、予定していたカオスフレアは潰れました。
GMの手が足りていないと一般参加の時はGMが基本で、スタッフになるとPLが基本。
世間とはそう言うものなのです。
さて、今回の話ですが。
ダブルクロスです。学園ものです。
しかも、UGNvsFHと言う対立構造のシナリオです。
もちろん、そんな立ち位置だと、やるべきは正義の使徒、UGNのエージェントです!!
「狭霧さん黒〜い」
「はっはっはっは。そんなに誉めるなよ。兵が見ているじゃないか」
昔、FHのPC相手に尋問を噛ました過去がもう、既にそう言う扱いですよ*1。
いいもん、狭霧、負けない!
最初にGMに渡されたレギュレーション(ハンドアウト?)かこんな感じでした。
曰く。
・PC1とPC4はどちらの陣営にも所属していない。
・PC2はFH、PC3はUGN所属である。
・PC3は生徒会長を勤めており、同じ生徒会に部下として二人のチルドレンがいる。なお、そのチルドレンはPC3の幼馴染みである。
・PC1以外はDロイスを取得して良い。
・PC4は昔、UGNに所属していた研究者だが、今は離反している。
さて、そんなレギュレーションを踏まえ、以下の面子が誕生したのです。
PC1
上代 達也 −Tatsuya Kamishiro− 15歳 ♂
キュマイラ/キュマイラ
未覚醒のオーヴァード。甲子園を目指す過去があったり、克也と言う幼馴染みを事故でなくしていたり、昔恋していた南と言う少女に振られていたりと、……えー、とりあえずツッコミはよそう。
「綺麗な顔をしているだろ? これで死んでいるんだぜ」「《リザレクト》」
とか言っちゃいけない台詞だから!!
PC2
“ブレードランナー”神薙 翼 −Tsubasa Kannagi− 15歳 ♂
バロール/モルフェウス 破壊の子
FHチルドレンの破壊の子。どうやら調整中、自分のことをFHの、いや全世界の神になると妄想を抱いてしまい、今に至る。その性格のためか、都築京香の云いように操られているのは悲しいところ。
翼と言う名前なので、今やっている部活はバスケだったりする!
どこだ、どこからツッコメばいいのだ!!
PC3
“フェイク・ブロッサム”佐藤聡子 −Satoko Sato− 29歳 ♀
ブラム=ストーカー 起原種
19年前、両親の都合で中東を旅行していたところ、謎の爆発に巻き込まれ、生還した少女。そのとき、彼女の身体を謎のウィルスが犯したため、身体が成長を止めてしまい、以来、偽りの自分*2でUGNの支部長やら何やらを演じきっている。
今回は高校潜入のため、選ばれたと言う流れ。
ああ、そうさ。こいつさっ!!
PC4
“ローズ・ガーデン”常陸宮天使 −Tenshi Hitatinomiya− 27歳 ♂ ソラリス/ソラリス 複製体
王子にして保険医。
華族出身で、代々クローニングを繰り返している人間で、背後は常に薔薇を背負い、そしてロールスロイスで高校に登校。執事の名前はセバスチャン。
……こいつはとんでもない王子様がいたもんだ!!
でも、昔、UGNである研究をしていた過去を持っており、その事を思うと心苦しくなるらしい。
薔薇族と勘違いされそうな経緯を持った為、必死で女好きを弁解していた。
さて。
GM「狭霧さん、狭霧さん。チルドレンと幼馴染み?」
私:「……あっ!!」
GM:「チルドレンを29歳にしろと?」
私:「いや、それ、世界観的に無理だから!! ……えーっと。そうだ。私は昔、そう、6年ぐらい前に生身でUGNの施設を歩いていたとき、彼と彼女に会ったんですよ」
GM:「ああ、なるほど。つまり、数年後再会するとUGN支部長とチルドレンの間柄になっていた。でもあのときの友情は不滅だよ、みたいな?」
私:「再会したときの私の心情はそりゃもう、おのれ、自分たちだけ成長ししやがって、ですよ!」
一同:「……それは良くないパターンでは……」
欄外にPC3の幼馴染みって書いてあるんだもん、びっくったよっ*3。
さて、ステージとなったF市の概要を説明すると、FHとUGNの勢力が均衡している場所。第三勢力Ladderが暗躍している? みたいな感じ。
もちろん私は正義の味方、UGNとして参戦ですよ。
まずはUGNの支部が壊滅したところから話は始まる。
……また壊滅ですか。
その唯一の生き残りである流石佐助*4は周りを守る力を手に入れようと、天使が研究していたというDストーンを手に入れるため、その門戸を叩いたわけで。
ちなみに聡子ともう一人のチルドレン、河合加奈*5は学園に潜入中だったため、難を逃れた。
そしてそんな危険な話をべらべらと保健室で……ってまてっ! 誰か聞いていたらどうするんだ!
慌てて登場し、知覚判定をする聡子*6。
達成値は……。
……4
天上に張り付いていた怪しい人影に気付くことは出来なかった。
あー、未来はどっちだっ。
さて、その後、なんとか天使の協力を取り付けることが出来、丁度、河合の様子を心配した達也、その達也と同行していた翼が生徒会室に集ったところで、《ワーディング》&《強襲》発生。
GM:「ぶっちゃけ、ここは達也くんが覚醒するシーンです」
−どうやって覚醒させようか迷う一同。と、達也を巻き込んだ範囲にアサルトライフルの凶弾が!!−
聡子:「……達也君って今の認識だと一般人ですよね。カバーリングします。ダメージは……う、壊れた」
GM:「壊れた?」
聡子:「《従者》がHP以上のダメージを受けました。血をまき散らし、倒れる私。そして何処かで本体が血を吐きます。ぎゃぁーーー、あと1点でリザレクトだったっ(笑)」*7
GM:「えーっと」
聡子:「このまま死んだ扱いですね。血が大量に飛び散り、カバーリングした達也君にびしゃりと掛かります。『……キミが無事で……良かった』と言いながら事切れる私!」
一同:「あざといっ!」
聡子:「私の血を浴び、達也君は覚醒するんですよ。ほら、覚醒:感染ですし。私も彼も!」
他のPCの活躍もあり、なんとか敵を撃退するものの、聡子は帰らぬ人に……。
GM:「きゅ、休憩入れるから、その間に作り直しておいてね」
聡子:「死んだのは従者ですからすぐに作るだけですっ!!」(笑)*8
そんなやり取りがありつつ、色々情報収集すると、まぁ、なんだ。敵は天使の共同研究者で、それを完成するべく適合者−達也、佐助、加菜の三名−を探していたと言う、そんな話。
さて、それはさておき、今、バロール/モルフェウスの能力を全力でぶっ放した物騒な♂がこの場にいるわけで。
天使:「『ところでキミはどこの陣営だね?』とイスに座らせて聞きますよ」
翼:「お、俺はどこの組織にも所属していない野良オーヴァードですよっ! どこの組織にもいません」
聡子:「……それは組織を教えたいのか。……UGN……は、私がUGN支部長だから違うって判るよね?」
翼:「だから、野良オーヴァードだってばっ!」
聡子:「ファルスハーツ?」
翼:「(いきなり口笛を吹く)」
聡子:「…………おい。……じゃあ、神城製薬? ストレンジャーズ?」
翼:「(口笛を吹き続ける)」
聡子:「その反応は明らかにファルスハーツっぽいんだけどなぁ。……あ、GM。じゃあ、ここで私は一人、廊下に出て*9、ロイスの対象でありコネの対象でもある都築京香に連絡します。『佐藤です。ところで“神薙翼”と言う人物に心当たりありません?』」
GM/都築京香:「貴方からその名前を聞くことになるとはね」
聡子:「あ、ありがとうございます。もう用件は済みました*10」
さて、そんな色々あって、気が付くとクライマックスに移るわけで。
ちなみにその間、みんなに
「聡子さんってお母さんって感じがするのよねぇ」
「聡子さんはみんなに秘密にしていることがあるでしょう?」
「キミは聡子さんの血を浴びたから起原種になるのだ。その血を浴びると歳を取れないのだ!」
「と言うかサトサト〜」
「サトサト言うな!」
とかそんな感じで弄られる。
わーん。汚されたよぉー。
さて、ちょっとだけGMの思惑をばらすのだけど、どうもGM、佐助くんは早々に死に(あるいは敵に寝返り)、PC1の立ち位置をその復讐やら諫めるやらで確保するつもりだったらしい。
……その上司が裏切らせない、死なせないと立ち回ったおかげで、それもままならなかったのが悲劇の始まり。
そう、気が付くと恋人を助けに行く、と言うモチベーションは佐助くんに。
……あれ? PC1って誰?
なんとか敵を撃退、佐助くんは加菜さんと再会。
と、
「我は神だっ!」
と急に暴れ出す翼と、
「もう、彼を止めることでしかPC1の立場を確保する手段がない」
とそれと戦い出す達也の姿があったわけで。
(ぼそっと)天使:「『どうしてこんなことになっちまったんだ』」
GM:「ああ、ガンダムSEEDっぽいねぇ」*11
聡子:「……主人公が奪われるところとか?」
天使:「そ れ だ !」
斯くして、今日もF市は平和なのでした。まる。
あ、今回は初見の人とか多かったので、無体なプレイは避けましたよ。
拷問とか。
あと、ゲヘナのGMをしていたヤマガミさんに
「今日、UGN支部長で29歳の生徒会長でしたよ」
と言ったところ、
「……狭霧さん、それ、なんてAV?」
「……だ。ダブルクロスかなぁ……」
いやぁ、久々の女性キャラが大変なことになるところでした。