残酷な人形
ダブルクロス・リプレイ・オリジン 残酷な人形 (富士見ドラゴンブック)
- 作者: 矢野俊策,F.E.A.R.,しのとうこ
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2005/10/20
- メディア: 文庫
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宣言と一日ズレちゃいましたが、オリジン二巻の感想です。
ネタバレ過多の傾向というか、思いっきりネタバレなので、続きを読むで隠しております*1。
・既読の方
・ネタバレなんて気にしない方
・読んだ事を一瞬にして忘れる方
・自分に偽装系の神業を使える方
以上の方々は、続きを読むをクリックしてください。
ところでどうして星乃聖音のカヴァーは都市伝説じゃないんですか(笑)?*2
さて、のっけからそんなネタですが、ちょっと真面目に。
やっぱり、矢野先生は上手いなぁ、と関心する。シナリオの構成もそうだけど、キャラメイクの時点からシナリオが始まっているのだから、すげぇなぁ、とただ、ただ圧倒されるばかり。
ただ、今回は前回のような「やられた」感*3は無かったので一安心。複製体の話なんて、もう何度回した事やらっ(笑)。
……自分が同じネタを考えついたら、もうちょっとえげつないシナリオだったかなぁ、と思わなくもないですが。まぁ、それは単なる嫉妬心で対抗心でしょう。考えない考えない。
基本的にオリジンは初心者からそろそろ離れてきたかな? 的なプレイスタイルだと思っていたのだけど、今回はそれに輪を掛けていると思う。
と言うか、「能力によりロイスがタイタスになります」なんて見知った相手じゃないと出来ないよっ!(笑)
あと、敵が強いよね。
絶対、ルルブやGF誌などで掲載されている敵よりも強いって。
リプレイで使った敵データの公開とかないかなぁ。
それと、永遠の少年や静止軌道衛星支部長のファンの方には残念かも知れないけど、メンバーチェンジと言うのも、それはそれで場が面白くなって良かったと思う。なによりも残酷な人形でのヒカル支部長の登場など、こう言う流れだったからこそあり得たわけで、是非ともいつか、自分もやってみたいなぁ、と羨ましく感じる。
さて、逆にちょっとだけ残念だと思った点。
Dロイスの有り様については、結構疑問。
説明が薄い印象が拭えないので、闇に降る雪でやったシンドローム解説のように、Dロイス解説も何処かでしたら、Dロイスに興味を持つ人が増えるんじゃないかなぁ、と思う。結局、知らない人は置いてけぼりな感じが拭えない。個人的にはルールブックが無くても楽しめるリプレイという物が秀作だと思っているので、そこかなぁ。注釈で充分だと思えなくもないけども、さらりと流しちゃったので、あまり印象深くないのかなぁ、と思わなくもない。
と言うか、せっかく、売れているんですから「他にもDロイスはこんなのがあるぞ」と言う説明だけで、ブレイクアップの宣伝になる気がします(笑)。
リプレイの影響で、ダブルクロスをやってみようと言う人(特に、いままでTRPGをしていなかった人)が増えているので、それは大きい気するんですよね。
あと、ちょっとだけ先に書いたけども、やっぱり、初心者さんのお手本になる本じゃないなぁ、と思う。
話が戻って恐縮だけど、例えば上月永斗や応理の用に演じれるのは、田中天先生のように周りを見れる人だろうし、今回はそんな“真似ると危険”的キャラクターはいなかったものの*4、今度はGMにプレッシャーを与えそう? 「こんな話をしなくてはいけないのかー」みたいな(笑)。
まぁ、とは言え、オリジンはそれで良いと思う。読み物として楽しいし、多分、ちょっと慣れた人ならちゃんと遊べるぐらいはあるはず。本当に私単体の好みだと菊池先生のリプレイよりもオリジンの方が好き。……いや、別に聖夜になる鐘が「あれ? これってNW?」とか思ったとか言ってませんよ!!
むしろ、PCがやりたいよぉ、これ。マジで。
少し分からなかったのは、ロゼッタが自分のシンドロームを隠していた点。
んーっと、実はDXのPC経験が少ないので分かってないだけかも知れないけど……有利なのかな?
ぶっちゃけ、キャラメイクの時点で敵ゲストのシンドロームが分からないし、セッション中、分かったとしても対策を立てづらいので、隠していようがオープンだろうが変わらない気がするのだけど*5。
さて、正直な話、今回の話はかなり大好きだった。
例えば「人を救うのに敵を倒すだけはダメ」だとか「チルドレンがUGNから見放される、しかも敵はUGNじゃないのに!」とかもう、かなりかなり。
正直言えば、後者はいつかやってみたいなぁ、と思っていた。まぁ、前者はよくやるし*6、妖魔夜行時代から引き継がれた事だと思うのだけども。
あー。ホント。
DXやりたーい。
と言うか、次のSNPでは再び、DXのGMしますか!!