機転と言いがかり
例によって井上(仮)さんのGM日記からですが。
PLの機転か、それとも単なるマンチキンなのかと言うことですが、まぁ、それに対する自分の意見を。
最初に前提条件として言っておくけども、僕自身は“良い意味で”GMの裏を掻くPLは好き。もちろん、自分がGMをしていて、かつ、自分の主観で。
学生時代のTRPGは基本的にGURPS・妖魔夜行だったわけだけど、あの頃は仲間一同、
「どうやってGMの裏を掻くか」
「どうやってPLが予想だにしなかった方向に話を持って行くか」
と言うことを頑張っていた気がする。
それが理由か分からないけど、今でも、
「おっ。それは考えていなかった。……でも凄くいいなぁ。……よし、通し」
と言う状況は凄く好き。
むしろ、それを望むね。
さて、それはおいておいて、機転なのか単なる言いがかりなのかは、それが良いことなのか悪いことなのかだけで言えば、その意見にPLが固執していなければ問題ないと思う。
まぁ、(自分がよくやる)FEARさんのゲームは基本的に「GMの判断を最優先とする」というゴールデンルールがあるので、GMが却下したことに対して
「でもルールでは保証されている」
だの
「常識的に考えて、GMが間違ってるだろ?」
なんて反論は起きないと思うのだけど、世の中のTRPGが全て、FEARさんのゲームではないわけで。
で、結局、自分の思うところの指針として、セッションにおいては一番負担を強いられているのはGMだと言うことがある*1。その負担を倍増させることがいいプレイングだとは思えないんだけどもね。
もちろん、そのGMだって自分から進んでGMしているわけだから、「全てのマスタリングを許容しろ」と言うつもりはないけどね。GMが処理しきれないことを提案してしまったら、自分(PL、意見を出した人側)から却下するくらいの気持ちであっても良いと思うのだ。
さて、機転の話に戻るんだけど、いくら良い機転でも、GMが却下したのをぶちぶち文句言ったり、さもそれを絶対的に正しいものとして強行する(もしくはしようとする)PLは絶対的に悪いPL。少なくとも、ゲームなんて楽しむものなのに自分から楽しくないものにするのはやめた方が良いと思うんだけどね。空気も重くなるし。周りも辛いし。
一つの意見にこだわらず、違う角度から何度もアプローチ出来るPLは場慣れしている感があって凄いと思う。もちろん、提案すると言う行為でそのセッションを停滞させるのは良くないプレイだけどもさ。
まぁ、何にせよ、必要なのは(井上(仮)さんと同じ意見なのだけど)“提案すること”だと思う。まずは互いの意思疎通。で、もしもその提案が通らなかった場合、それで納得することだと思うのだ。
少なくとも、GMの判断はその卓では絶対だと考えた方がいい。でも、だからって何も言わないで「このGMは絶対自分の意見を却下するから」と言っているプレイヤーはどうかと思うんだけどね(苦笑)*2。
さて、自分の場合だけど。
自分がGMでPLからそう言う提案があった場合、基本的には自分が納得できれば通している。
PLの言う通りに動く=プレイヤーフレンドリーとは思っていないので。
この辺りは周りからどう非難されようとも、自分が納得できないことを通すのは良くないと思い出したので、今までは違ったかも知れないけど*3、今後はその流れで。
その上で
「ルールにあること/ないこと」に関しては、基本的にルール通りの処理。ただし、ちょっと考えて変だなぁ、と思うことについては常識というか自分の考えをPLに話して念のため確認。できれば固執はしない方向で(例えば寝るときは鎧を脱ぐと言う話題。当たり前だと思うけどもしかしたらPLの中にはそのことに気付いていない場合もあるので、一応、そう言うのは確認する。ちなみにルールや公式のリプレイで「このゲームでは寝ていてもプレートメールを着てOKとします」とあれば、そちらを採用。逆なら逆を採用)。
確認の後、納得できる答えがPLから返ってこなければ、GM権限*4を発動しちゃいます。
さて。
今後、自分を「あっ」と驚かせる様な発想や機転をみることは出来るかなぁ……。