瓦礫の街から離れ。
何と、普段なら集客数6人くらいのプライベートな土曜日のTRPG。
今回は10人ほどにふくれあがったわけで。
ちなみにそっちではGMをすることはほとんどありません。日曜日にPLが少ない僕の、心のオアシス。
でもまぁ、GM不足なんですよね。
基本的に何人かを除いて*1、皆さんGM慣れしているわけで、GMが足りないってことは起きえないのですが、そう言えば以前より、
「さぎりん、またゲヘナしてよ」
と言われていたので、これを機にとゲヘナのシナリオを投入。
……の前に。
いや、街の自転車屋で欲しかった折りたたみ自転車、ブロンプトンを見たかったのです。どうもあると言う情報を入手し、いても立ってもいられず。
……先に書いた通り、6年ぐらい越しの片思いですよ。はい。
例え
「待ち合わせ時間が迫っているのに見に行くなんて社会人じゃないよね」
と言われても知ったこと無いですよ。
……後で言われて、「あっ」と思って反省したので、実は6年間ほど積もりに積もった憧れで何も見えなくなっていただけでした。うう。本当、申し訳ないです。
さて。
そんなこんなでゲヘナ。
まぁ、その場に「ゲヘナしてよ」と言った人間は2人いた癖に、その二人とも参加しなかったってのは置いておきますか*2。
シナリオの主旨としては推奨サンプル都市シェオールを離れ、第一部リプレイ主人公であるパルヴィーン達が根城としていたラウ。そこが信仰都市→邪霊都市になったのは……と言うのを私アレンジな話。
まぁ、ぶっちゃけた話、首領級邪霊が占領して地獄の幻鏡域を解放した、と言うなんとも面白みのない話なのですが。
「悪魔(あるいは吸血鬼)は招かれないと家にはいることが出来ない」
「ならば、享受者を騙して中に入った話だ」
「まぁ、やりたいことは邪霊都市と化したその都市からどういう風に逃げるか、その中で無辜の市民を助けるか、それとも自分たちだけ逃げるか? 的な話をしたいなぁ。まぁ、緑の章*3がやりたいってだけなのだけど」
そんな感じでシナリオを作ったわけですが。
PCの行動は僕の予想の斜め上を通過していった!!
・集まったのは自虐的銀糸、ワケの分からん人間、そして苦労人の魂装堕天使
・その自虐的銀糸が首領級邪霊の擬態を信じてくれないっ! あんなに一生懸命なのにっ*4
・人間刀士がべらべらと紫杯連〈凌渦〉の事を首領級邪霊(の擬態)に喋る。そりゃもう、べらべらとっ!!
・で、襲撃が起きたわけですが。丁度、路上で生活をしていた人間刀士がディログやニアーシュに追いかけられる*5。
・ついに〈凌渦〉の支部長室で、支部長を助けに来たPC3人と首領級邪霊マロート*6が対峙!! まぁ、倒せるわけ無いので「お前達には街に入れて貰った恩がある。逃げるのであれば止めはしない」と宣言。むしろGMとしては逃げるところにシナリオの重点が……って、あれ?
・人間刀士、立ち塞がる。「俺が戦っている間に逃げるんだ!!」
・さらに「最初に集ったあの村で待っていてくれ。必ず行く」「……約束だ」 なんて格好いい死に台詞!!
・それを聞いたらGM、手加減できないよっ! する気無いけど!! むしろ「俺に格好良く死なせてくれ」と言うトスだと受け取ったね!!
・と言うわけで、首領級邪霊*7VS人間刀士と言う、見ちゃ行けない戦いが勃発
・当然ながら勝てるはずもなく、ついに堕落……と思いきや。
・「イブリス様、ばんざーい」……って、え?Σ( ̄□ ̄;;)
・完全堕落していないのにイブリス様に忠誠を誓って命乞いする刀士。……さっきまでの格好いい台詞はどこに言ったんだ!
・「忠誠のあかしとして元の仲間二人の遺体を持ってきましょう」
・そして、仲間を殺しに最初の村に……
……あれ?
これが僕のしたかったゲヘナだったのか……?